こんな夜更けにやってくるなんて、いったい誰?200年の歴史を誇るダベンポート家の一人娘ブライアは、不安な思いで玄関のドアを開けた。そこに立っていたのは、若手実業家のディアブロ・バレンテス。ブライアの父親の事業を破滅に追いこんで一家を没落させた、憎んでも憎みきれない男だ。だが、信じられないことにディアブロは、条件しだいではダベンポート家に救いの手を差しのべようという。勝ち誇った笑みを浮かべる彼が出したその"条件"とは、なんとブライアを妻に迎えることだった。