わずかな給料で過酷なサービス残業の日々を送るリエコ。30歳になる誕生日の日も、実家から祝いにやってきた母親の待つ自宅に戻れなかった。「この仕事をやっていて誰が幸せになるのか」「やりたいことをやって生きていくことは可能なのか」。リエコはその答えを求めて、インドへと旅立った。インドで待っていたのは、ピンチの連続、そして不思議な体験だった。文庫版オリジナルの解説も加わった、自分探しの物語。