経済社会がソフト化し、政治が保守化した1980年代は、経済理論にとってもまた保守化の時代であった。だが、潮の流れは変わった。効率から公正へ、保守からリベラルへ-。著者は21世紀に向けて、地球環境問題をも視野に収めた「グローバル・ケインズ主義」を提唱する。衝撃的な問題提起の書『経済学とは何だろうか』の続篇。