すべてが相対化される多元主義の社会に生きる現代人は、なおもキリスト教を信じることができるのか?著名な社会学者ピーター・バーガーが、『カラマーゾフの兄弟』の無神論者イワンの問いに取り組む。「苦しむ子ども」に応えられない神は信じるに値するか?使徒信条の言葉のひとつひとつを辿りながら、懐疑を超える現代人の信仰のありかを問う。