心臓病のもとになる動脈硬化は、カルシウムが血管の細胞にたまり、血管の弾力が失われて生じます。また、腎結石のように体にたまる石も、カルシウムが固まったものです。だったら、カルシウムをあまりたくさん摂らない方がよいのではないか、と考えがちですが、そうではありません。むしろカルシウムが不足するとそうなります。なぜこんな奇妙なことがおこるのか?人体の生命活動に欠かすことのできないカルシウムの精妙なはたらきを解明しましょう。