親は、子の性別も、容姿も頭のよさも性格も健康も、備わったままを受けとめるしかない。その上で「できること」を探り、何とか一緒に生きていく。では何ができる?翻って自分は幼い頃、どんな時幸福で、どんな時不幸だったろう。何が今の自分を育んだろう-子供は自分の成熟する場所だった、という三児の父の著者が、四年をかけ心をこめて語り尽した親子考。きっと気持が穏やかになります。