エンデの話はのっけから核心にはいり、現代の金融体制やエネルギー問題、文学の役割や意識の問題、R・シュタイナーの思想まで、話題は深く広がって、喫茶店、自宅、レストランと場所を移しながら深夜にまでおよんだ。そこにはエンデの作品を読む"秘密の鍵"が示されているだけでなく、時代に向かい合うひとりの文学者の全体像が浮き彫りにされている。