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  • 著者西條剛央 大島妙子
  • 出版社講談社
  • ISBN9784061324152
  • 発行2009年11月

ぼくもだっこ


おかあさんは、弟のお世話でおおいそがし。
だっこをしてくれないので、まもるくんは外へ飛び出してしまいました! ところが、道で出会った動物たちに、次々とだっこをたのまれ……。
【作/西條剛央さんからのメッセージ】
ぼくは次男ですが、小学校の頃に妹が二人生まれて兄になりました。妹は二人ともかわいくて、よく抱っこしたり、近所をおんぶして散歩したのを覚えています。月日は流れ、発達心理学を学び、お母さんと子どもの抱っこの研究で博士号(人間科学)を取得しました。それは協力してくださった多くのお母さんや保育士さん、そして子ども達のおかげにほかなりません。そこで学んだことを少しでもお返したいとずっと思いながらも、わかりやすく伝えるすべが見つからずにいました。そんなある日、「絵本ならできるのではないか」と思ったときに、空からふってきた話がこの『ぼくもだっこ』です。これはちょっとした(でも小さい子にとっては大きな)冒険と、動物たちとの触れあいを通した成長の物語です。この絵本を読みながら、抱っこの愉しさ、大変さ、大切さ、そしてお母さんと子どもの絆を感じてもらえたらとても嬉しいです。
【絵/大島妙子さんからのメッセージ】
「だっこ」の絵本です。心温まる絵本です。そういえば以前にも私は「だっこ」の絵本や、「だっこ」の挿絵をたくさん描いてきました。それなのに私自身は子供がいないので、実際に子供を「だっこ」した経験がほとんどないのです。たまに友人のお子さんを「だっこ」させてもらう事はありましたが、(そのお子さん達ももう今は大きくなってる事でしょう……)慣れてないので実にぎこちなく、泣かれた日にゃほとほと困ってしまいます。けっこう重たいし。そんな私がよくこんな心温まる「だっこ」の絵本を描いてるよなあ……なんて時々思います。しかも親子の表情がとても幸せそうに描けているではないですか!? なんて自画自賛ではありませんが、たぶんこれは私自身の幼い頃の記憶がどこかに残っているからではないのかしら? お母さんに「だっこ」してもらうのが大好きで、その幸せだった記憶……。だからね、「だっこ」、いっぱいしてあげるといいと思いますよ。ちなみに、うちのピーコ(犬)は「だっこ」大嫌いみたい。あー、だっこしたいなー!
【対象年齢:3歳から】
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