本書は、現在国際的な標準として浸透している包括システムによるロールシャッハ法解釈の基礎から応用までを詳しく解説した手引書である。ロールシャッハを解釈する際には、データをクラスターとして扱うが、クラスターはそれぞれが心理学的な特徴と関連している。本書では、各クラスターを一つずつ取り上げ、それらすべての所見を系統立ててまとめる方法を詳述した。初学者は本書によってロールシャッハ解釈をより容易に学ぶことができ、また中級以上の経験者にとってもある特定の原則やルールを参照するために十分役立つであろう。最近加えられた新しい変数を収載するなど最新の知見を提供する、ロールシャッハ・テスト実施に際しての必携の書。