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  • 著者熊谷晋一郎
  • 出版社金剛出版
  • ISBN9784772415712
  • 発行2017年8月

みんなの当事者研究

浦河べてるの家から生まれ依存症自助グループ・発達障害当事者グループとともに発展してきた当事者研究を,「中動態の世界」をキーワードに國分功一郎と熊谷晋一郎が語り合い,向谷地生良,信田さよ子,上野千鶴子,坂口恭平,綾屋紗月,当事者研究の名の下に集った当代随一の書き手たちが語り尽くす!
ある種の必然性とともに浦河べてるの家から自生した統合失調症の当事者研究は,アディクション系自助グループと再-合流しながら当事者運動を異化し,発達障害やその他のフィールドへと伝播を続けている。当事者運動からつづく歴史を回顧しながら医療・保健・福祉の領域における「静かな革命」を定位し,哲学者や社会学者をも魅了するその革新性,さらに「当事者中心エビデンス」を確立しつつある近未来を展望する。
「1-みんなの当事者研究」「2-来たるべき当事者研究」「3-当事者研究のドライビングフォース」における理論的考察を経て,実践篇といえる後半では,本特集で最大の力点を置く「4-当事者研究をはじめよう!」では当事者研究をはじめるための基礎知識をQ&A形式で提示しながら,当事者研究参加レポートを臨場感とともに紹介する。「5-ひろがる当事者研究」では実践レポートによる当事者研究データベースを構築し,最終セクション「6-当事者研究の進化形態」ではこれまで予想もつかなかった当事者研究の進化形態を瞥見して近未来の医療・福祉を予見する。
当事者研究の過去と現在を包括し,そしてその未来をまでも予見していく,みんなでつくるみんなの当事者研究入門ガイド。

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