安三郎さん夫婦はある日、紀州犬の子犬を拾う。この子犬は、ナチと名づけられ、やさしい犬に育つ。しかし、村の畑を荒らす猪への怒りから村一番の猟犬になる。猪狩りで大けがをした安三郎さんをナチは命がけで救った。しかし、貧しさから、別れの日がやってきて…。小学中級から。第一回学研「読み特賞」大賞受賞作品。