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  • 著者アンドレ・コント・スポンヴィル 中村昇(哲学)
  • 出版社紀伊國屋書店
  • ISBN9784314008372
  • 発行1999年4月

ささやかながら、徳について

親と子、男と女、世代と世代-人々がよりどころとしてきた人間関係が揺れうごく現代を、私たちはどのようにして生き抜いてゆけばよいのだろうか。本書で著者が提唱するのは、「いかにしてよくふるまうか」という、個人の生き方の美学としての「徳」である。人生にさまざまな場面があるように、徳もさまざまである。ひとつの徳が行き過ぎれば、悪徳となってしまう。そのバランスを見いだしていくことこそが、現代におけるモラルなのである。命令する「徳」から技法としての「徳」へ。新しい時代を人間らしく生きるための指針の書。

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