• 著者蝶野立彦
  • 出版社彩流社
  • ISBN9784779119866
  • 発行2014年2月

十六世紀ドイツにおける宗教紛争と言論統制 / 神学者たちの言論活動と皇帝・諸侯・都市

16世紀前半に「宗教的な自由・自治の追求」として始まったドイツ宗教改革運動が世紀半ばから後半にかけて「統治権力による管理・統合システム」に組み込まれてゆく歴史的変化のメカニズムを、「言論の社会的・政治的機能」に着目しながら明らかにする。 「神学者の言論活動」やそこで用いられた様々な「情報媒体」そして「言論や情報媒体が及ぼした社会的・政治的作用」と「それに対する統治権力の側の対応」に光を当て、歴史的変化のメカニズムを解明してゆくことが本書の主題である。1540年代~70年代にかけてドイツ・プロテスタント(ルター派)地域で発生した「宗教と神学にかかわる一連の紛争」とそれらの紛争の際にプロテスタント神学者たちがおこなった「言論・プロパガンダ活動」が本書の主な考察対象である。

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