人を自然の一部と考え、一体化して生きようとする
日本人の「自然観」を考える。
福島の山が好きで、長いあいだ歩いているうちに
いろいろな人びとに出会った。
熊狩り、木地師、ぜんまい採り、イワナ釣り、山椒魚漁など、
山に依存して生きる人びと。
伝統はいまなお脈々と息づいている。
こうした山と人とのかかわりをとおして、もっと広い視野から
「山」をとらえ直してみたいと考えた。
本書は情報誌『会津嶺』に「わが愛する福島の山と人」として
2015年9月〓2017年8月号まで連載したものに加筆・修正した
ものである。