我々のこの近代文明は、「大衆化」という重篤な病に冒されている。本書は、そんな「大衆化」という病の構造を、実証的な社会哲学を用いて明らかにせんとする。その上で、いかにしてその重篤な病と付き合い続けながら生きていくべきなのかを思索、探索した結果をとりまとめたものである。