認知心理学の特徴は、人の心の動きを情報の処理過程ととらえ、メカニズムのモデル化を図るところにある。また、現代の認知心理学研究では、実際の人の生活の中でのそれらのあり様を考えていく必要がある。本書ではそうした考え方から、これまでに明らかになった認知過程に関するモデルを幅広く紹介・解説する。さらに、代表的な研究領域をとりあげ、「人の実際の生活と認知過程の関係」についても、これまでの知見と考え方の枠組みを明らかにする。認知心理学をはじめて学ぶ大学生、通信教育等で独習する方にもおすすめの一冊である。2色刷。