昭和天皇の側近、木戸幸一の日記と同時代の資料を大胆に読み重ね、戦争を学生時代に体験し、戦後をビジネスの世界に生きた著者が、コントロール不能のまま戦争へと、よろめきこんで行った時代の推移を天皇・政治家・国民の刻々と変化する表情を通して微細に映し出す。