第1部 一九三〇年代と現在:その連続性と断絶性(一九三〇年代的なものの終焉?-もしくは階級なき階級諸闘争の「再」出現 ポランニーの「大転換」論と一九三〇年代世界市場システム-ポランニー貨幣論の類型的諸問題と「世界連関」の必要性 日本のナショナリズムの形成と特質-一九三〇年代の国体思想をめぐる動向を中心に) 第2部 時代状況のなかの社会思想(グラムシ『獄中ノート』におけるヘーゲル「法」哲学の変奏-ポリツァイ・コルポラツィオーン・市民社会 我々の心の奥に潜む闇-一九三〇年代の大衆=群衆心理の分析を通じて 哲学の言語のアクチュアリティ-一九三〇年代のアドルノ/ホルクハイマー言語哲学) 第3部 多様性としての一九三〇年代:その可能性の検証(バウハウスにおける反・反近代の意味-一九三三年バウハウス解散とナチズム あるアヴァンギャルド詩人の夢想-中野秀人「真田幸村論」解読 抵抗としての「幻想」小説-小栗虫太郎の『完全犯罪』について ほか)