人生も社会もジレンマに満ちています。その根源は、何事も相手がいるので、自分の思い通りにはいかない点にあります。「ゲーム理論」は、この「相手がいる」ことを前提に組み込んで、人間関係や経済や政治まで、複雑怪奇な現実をモデル化して捉えようとする方法です。その幅広い応用可能性と有効性から、様々な学問分野で活用されていますが、初心者に専門書は敷居が高すぎますし、入門書は本質をきちんと理解するのが意外と難しいのではないでしょうか。本書は、初心者がつまずきやすい勘所を押さえつつ、基本となる概念をステップバイステップで理解できるように書かれています。ゲーム理論をきちんと理解したい初心者のための格好のテキストです。