捜査の第一線を知り尽くした著者が描く、現場と家族の物語。日本有数の高級住宅地にある学園前駐在所を守るのは、山手(やまのて)西警察署の小林健(たけし)だ。彼が全国に名を馳せる暴力団捜査のエキスパート“鬼コバ”であることは、まだあまり知られていない――持ち前の機動力と情報力で、芸能人やIT長者と暴力団の繋がりを摘発した小林が遂に挑んだのは、未解決の「一家殺人事件」だった。※本書は2010年6月に小社より『世田谷駐在刑事』として刊行された単行本を加筆、修正の上、改題したものです。