たくさんの引出しの中に収められた未現像フィルムが、ある時、匂いや音などのコードによって抽出され現像されたものだという倉俣史朗の記憶。目覚めて夢が消え失せるはざまに、スケッチと言葉で描きとどめた夢日記。繊細で洗練され、知的で饒舌なメッセジを持つ作品群。甘美で形而上学的な夢をかたちにした倉俣史朗の本。