自閉症の子の父として、ジャーナリストとして、著者が「障害」をめぐって出会った経験を綴る書き下ろしエッセイ集。「原風景」ともいえるわが子との出来事を回想した表題作のほか、静かで温かみ溢れる筆致のなかに、人のもつ本質的な「やさしさ」や人生における「障害」の意味、多様な人々が「ともに生きる」社会のあり方を感じさせる18編を収録。