私たちの家計や日本経済を大きく左右する金融政策。にもかかわらずその仕組みは分かりづらく、国民には遠い存在となっている。敗戦からバブル崩壊後の今日に至るまでの歩みを振り返りながらその構図をていねいに説き、金融政策の効果について最新の見方を示す本書は、理論派の元日銀理事が自らの反省を込めて熱っぽく語る日銀論でもある。