カラダの可能性が目覚める、
正しいカラダのなおし方。
わたしたちのカラダは「万有引力」や地球の「自転」、回転運動の合成などの、目に見えずとも、確実に存在する力にさらされています。これらに適応することで「カラダ」への認識は更なる次元へ進み、心身ともに「三軸自在」となるのです。本書では、ヒトの建て付けをなおすというコンセプトのもと、やや難解な物理法則を、豊富なイラストと図解でわかりやすく紹介します。「三軸修正法」という独自の「カラダ観」をあなたに。
CONTENTS
池上先生のこと 内田樹 神戸女学院大学文学部教授(フランス現代思想・武道論)
1 万有引力をカラダに活かす カラダに祖先から伝わる知恵を発掘しよう 両足の中間に体重を掛けると動作が楽になる 顔を鉛直に保った動作は柔軟性が増す 万有引力はすべてのモノの相互作用と相互関係をしめす 地球からこぼれ落ちそうな不安はなぜ? 万有引力の法則が一篇の詩として蘇る 宇宙はいかにして生成したか 鉛直方向をカラダに教えると機能は回復する 重りの吊り下げは寝ていても効果がある なぜ「重りを吊り下げる方法」が有効なのか カラダの部分は鉛直に適応しようとする あらゆるモノのまわりにはニュートン・ポテンシャル場が存在する 先端のとがったモノのほうが感じやすい理由 動くモノとカラダの機能の間に規則性はあるか カラダの近くでモノが動けば規則的な柔軟性の変化が現われる
2 プレセッションで三軸修正 地球の回転の方向が言えるのには前提が必要である 地球の表面では三つの軸の回りの回転が同時に起きている 北半球ではカラダは北に曲げやすい モノに同時に二軸の回転が起きると回転の要素が合成される 常識的な観点から離れてヒトのカラダを眺めてみよう カラダにもプレセッションが生じ、柔軟性が変化する プレセッションはねじりやすさにも現われる 力学的にはカラダの動きは他のモノの動きと共通する 鉛直軸・前後軸・横軸まわりの回転運動を表記する あらゆるモノのプレセッションの方向はチャート化できる
3 コリオリの力と柔軟性 地球の自転によりコリオリの力(転向力)が働く 運動しているモノが北半球ではなぜ右に曲がるように観えるのか コリオリの力は高緯度ほど大きく働く 地球上で起こることがカラダの裡でも起こるのでは? カラダの不調は力学的な「歪み」を示している 不調を収拾するにはポテンシャルを下げればよい カラダの柔軟性が右回りでは増し、左回りでは減少する 三軸修正法では祖先以前からの自然の知恵を「三軸自在」に活かす
4 カラダの中の浮力 重力に拮抗する「浮力」という力の由縁を探ってみる カラダという容器の中の粒子は「浮力」を得て「重力」と拮抗し、平衡を保つ カラダというモノ・コトは妙にサスペンスフル
…他