「死ねぇっ、神の遣いぃっ!」伊万里と九峪の目が合った瞬間、彼女の眼球に暗黒の意志が宿る。火魅子候補は、短剣を手に少年に躍りかかった。「いっ、伊万里っ!?」九峪の叫びは、虚空へ消える-。戦場で行方不明となった火魅子候補伊万里が、意識不明となって発見される。しかし彼女は、敵の刺客により「虫」を埋め込まれ、暗殺者として操られていた。狗根国軍の拠点、当麻の街を攻め落とし、火魅子候補も続々と集結。波に乗り始めたかに見えた耶麻台国復興軍だったのだが、周到に用意された包囲網が、九峪たちを徐々に窮地に追い込む…。古代和風ファンタジー第五弾。サービス&シリアスたっぷり。