「びーっくしょんっ!」わさわさとした柔らかい毛が、口もとをこすった。えっ、なんで手にこんな黄色い毛がぎっしり生えて…しかも、に、肉球!?「火傷は大丈夫?」女の子のかわいい声。でも、喋っているのは-猫。なぜか、自分と同じ大きさ。僕の名前は萩野優一で、えーと、高校一年生で、それでそれで…人間のはず。確か、火事に巻き込まれて、たった今気がついたら…猫になっていた!飛び交う「猫武術」に、「癒しの天使」など、五匹のニャン偵団が美少女誘拐劇の謎に挑む、猫まっしぐらミステリーにゃんっ。