「忘れるな遊馬くん!私は何度でも甦る!この地球上に猟奇がある限り!!」高笑いをあげる男の前で、少年がめんどくさそうに言った。「うるさいな。さっさと捕まれ」桜舞う、春。新都を騒がす怪人・猟奇王が遂に逮捕!宿命のライバル、と勝手に位置づけられた少年記者・天瑞遊馬は、平穏な日々の訪れに心をうち振るわす。しかし、猟奇的な事件が起きない日々は、いつしか遊馬を物足りない気分にさせ…!?ノスタルジックな香り漂う昭和30年を舞台に、6つの"猟奇"が、東京を駆けめぐる!書き下ろし2本を含む大人気冒険ミステリー、短編集第二弾。