特別なハレの日。祭りの日。今日だけは、人間もマガイモノも関係なく騒ぎ浮かれる宴の始まり!なんだけど…。「遅刻、遅刻、ちこくです-!」人工精霊の少女ヒャッカの叫び声が、土埃と共に青い空に飲み込まれていく。「昨日シスターと約束したのに!」殺気だったヒャッカに、ぐーたら館長レクトはへらへらと笑って見せる。「大丈夫、孤児院だったらすぐそこだ」レクトの孤児院時代の恩師にそそのかされ、チャリティーバザーに参加することになったヒャッカたち。会員を増やす絶好のチャンス!と意気込むが、その直後、赤い童話『DDD』がケリポットから盗まれてしまい!?帰る場所を失った者と赤い童話DDD。二つの鍵が出会った時、一つの扉が開かれる。その先にあるのは、希望か?それとも絶望か?異端者達が踊る、シリーズ第三弾。