戦前の三菱銀行を代表する銀行家として、また日本のロータリークラブの創設、青山学院初等部の設立、医療救済活動などのボランティア活動家として確かな功績を残した男のダイナミックな生き方を描いた評伝! 企業家として成功を収めながらも、積極的に社会貢献活動を実践し独自の境地を切り開いた米山梅吉(1868-1946)の生き方は、現代に求められる企業家像のモデルといえる。とくに、熟年層が年齢に応じた社会貢献をすべきと説いた「新隠居論」という考え方は、高齢化社会の現代を予見したかのように、今でも新鮮なものとして注目されている。