立命館アジア太平洋大学で長年教鞭を執ってきた著者が、多くの韓国人学生・教員と触れ合ううちに抱いた韓国・韓国人に対する素朴な疑問を、自らの足で韓国各地を歩きまわることで解き明かす。「魅惑の都」ソウル、「カオスの都市」釜山、「神々の島」済州島……。旅人として、異邦人として、著者独自の視点と感性で覗いた韓国を、時には笑い、時には涙。抱腹絶倒の韓国の旅を紹介する。
新聞やテレビのニュース報道で、「韓国」というだけで、政治的な対立関係ばかりが頭に浮かびがちな昨今であるが、「こうした魅力あふれる国がすぐお隣にあることを、わたしたち日本人は僥倖としなければならない。韓国人と日本人がそれぞれの国をじっさいに訪れることによって、友達や知人をつくり、相互理解を深めていけば、二十年後、三十年後の日韓関係はすばらしいものになる」と著者は語る。
【目次】…プロローグ/第1章「魅惑の都」ソウルへの旅/第2章「儒教のメッカ」安東への旅/第3章「湖南の穀倉地帯」全州への旅/第4章「カオスの都市」釜山への旅/第5章「神々の島」済州島への旅/あとがき