この10年ほどの間に深刻になった地球環境の危機は、ついに人間が地球環境の限界を突き破ってしまったことを物語っている。限りある地球のなかで、これまでの成長路線を追い続けることはもはや不可能だ。私たちは、これまでの拡大志向を根底から見直し、一刻も早く新しい一歩を踏みだすべきだ。21世紀までの5年間は、そのためのラストチャンスである。本書は、長年環境行政に身を置いて内外の環境問題に精通し、現在はNGO活動を展開している著者からあなたへの渾身のメッセージ。