尾に肢の生えたカエルをつくりだしたり、触角が肢に変わったハエをみつけてその原因を探り出すことから、生きものの設計図が解読されつつある。手足や頭といった、からだのパーツをレイアウトする遺伝子のはたらきがわかったのだ。発生生物学のヴィルトゥオーゾが研究の道程と成果をおもしろく語り、生きものの讃歌を唄い上げる。