横歩取りは後手8五飛型が新山崎流を相手に苦戦していた時期もありましたが、後手5二玉型や後手8四飛型などのバリエーションが増え、現在は後手も十分戦えるようになっています。対する先手も先手5八玉型で対抗したり、先手7七角の新手法を編み出したりして、定跡がどんどん進化しています。本書はこの横歩取りについて、その定跡の変遷もなるべくわかるように詳しく解説した戦術書です。