本書は、「著作」・「参考文献」・「付録」、3部門27項目に構成。中島の短い閲歴も、多岐にわたる生活の場と創作活動が見られ、これと呼応したように多項目化を施した。従来知られずにいた父・田人作成「中島敦年譜」を掲げ、また未発表資料と来簡に現れた諸事実も嵌入、さらに教科書や祖父撫山等の周辺文献も登載-かかる件も包含し日本近代文学の古典と称されて久しい、中島敦について今後の研究指針となる案内とした。