「夢の時代(ドリームタイム)」というのは、神秘の時代、つまり人間が推しはかることのできないほど遥か昔の時代のことを呼ぶ名前である。それは、大地がはじめて創造され、現在オーストラリアとなった場所に住んでいたアボリジニの人々が、独立と個性を確立しはじめた頃のことを意味する。なぜカンガルーには袋があるのか、どうしてカモノハシは鳥でも獣でもないのかなど、大地の創世期「ドリームタイム」から受け継がれてきたアボリジニの伝説・神話集。