沖縄伊是名島に生まれ、その森で「自然の神」に魂をつかまれながら遊んだ少年は、その後、沖縄本島、本土、異国へと広く大きな世界に出ていきました。そして今、睦稔さんの心の中で小島伊是名は、体験してきた外の世界以上に広く大きな世界になった、と故郷の小学生たちに語ります。同じ森で、睦稔さんの小学校時代と今の小学生が時を交差した授業が行われます。本書は、その不思議で魅力的な版画制作の記録です。