• Author若草登/著
  • Publisher京阪奈情報教育
  • ISBN9784878069031
  • Publish Date2012年-1月

奈良鬼物語 : 奈良町平成の鬼事情

夢の中で桃太郎に誘われ、犬・雉・猿と共に悪評高いオニババの住む邸宅に足を踏み入れた"私"は、いつしか自分が桃太郎になっていた。(『私が桃太郎だ!!-平成珍桃太郎伝説』)"わたし、本当は鬼なの"夫にそう告白した妻は"決して覗かないように"と忠告を残して、真夏の新月の夜から三日三晩、部屋に篭ってしまった。人の姿でいるための儀式だというが、夫は部屋の中の妻の様子が気になって仕方がない。(『奥様は鬼だったのです』)造り酒屋を営む幸介は、このところ何をやってもうまくいかないのは貧乏神に取り憑かれているのが原因らしいと気づく。貧乏神を祓う奇妙な方法とは?!(『幸介と貧乏神』)等々、平成の奈良に生衝く鬼たちの六つの物語。

>> 続きを表示