本書の問題意識は、「新千年紀」を迎えるにあたり、われわれはマネーの在り方を根本から問直さなければならないのではないか、ということである。この問題意識の根底には、単一化の方向に向かう貨幣部門のマネー経済化の流れと、多様化に向かうボランティア経済の流れの相克がある。その中で「持続可能な社会をどうやってつくりあげるのか?」本書は、その処方箋を大胆かつ新鮮な形でわれわれに提示している。