四季折々に花を眺めて楽しむ。こうした日本ならではの自然特性を生かしたガーデニングについて記したのが『花壇綱目(かだんこうもく)』である。江戸初期に植栽技術を総合的に解説しており、世界最初のガーデニング書といわれている。ガーデニングの成り立ち、発展を知るために江戸園芸の第一人者が、当時の植物や植栽技術を仔細に読み解き、考察。日本の風土に根ざしたガーデニングの楽しさ、奥深さの手がかりを具体的に示す。