異端審問文書から中世南仏の農村生活を人類学的手法で描き,1975年の発刊以来,社会史ブームをまきおこしたアナール派第3世代の代表作(発刊当時、フランスの新人文学賞=ゴンクール賞を受賞)。ピレネー山中寒村の50戸200人の村人の生活と心性,異端カタリ派の村への浸透が精細に描写される。西洋中世を肌で感じることの出来るこの傑作は小説よりおもしろい(1990~91年刊)