バブル経済の崩壊とともに危機にみまわれた日本の現代美術とその市場に深く絶望した気鋭の美術家が、勃興する地域通貨の運動をてがかりに構想する新しい美術、新しい市場、新しい共同体。腐朽しゆく近代の美術-制度を撃ち、来たるべき美術、来たるべき共同体へと向かう苦悶にみちた思考の精華。