1980年から1982年にかけて画商を訪ね、テープレコーダーに収録した会話を編集し、1人語りの形にまとめた本書は、画商諸氏が自らの言葉で語った内容を忠実に採録したものである。1冊にまとめられると、美術界における重要な問題や劇的な事件の瞬間をさまざまな角度から解き明かす証言の集合体の様相も呈してくる。