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  • Authorアルボムッレ・スマナサーラ
  • Publisherサンガ
  • ISBN9784901679251
  • Publish Date2006年11月

心は病気

第1章 心のはたらき 人間は心で生きている からだはただの「物体」 「心」に逆らえる人はいない 「心」は鼓動や呼吸もコントロールできる 私たちは「心の奴隷」 心は守るべき「王様」 心はからだより弱い 心は智慧のない大バカ者 心はいつまでも子供のようなもの からだに悪いことも心には関係ない 見栄や高慢で食べて病気になる 子供を守るように心を守る 大人になっても心は子供のまま 得られなければぜんぶ壊そうとする 心は頭の悪い絶対的な支配者 破壊するエネルギーは病気

第2章 心が病気になる原因 この世でいちばん大切なのは「自分」 心は「自分の偉さ」を実感している プライドを傷つけると永久に嫌われる 精神的な病気は自分を守るカラクリ 過剰な自我意識=エゴが問題の始まり エゴが柔軟性を奪う エゴは通らないのが当たり前 目的、希望にこだわりすぎないこと 自分がつくった基準にこだわりすぎないこと いい加減な基準や目標は問題の種 自分に厳しいのに、いい加減 妄想じみた基準が生きる喜びを奪う 見栄を捨てて楽しめば結果がついてくる 自信の持ちすぎで失敗する ガンの代わりに心臓病になる 瞬間瞬間の自我意識に気づかない 自我が消えれば問題も消える 自我する社長のバカバカしさ 精一杯やったなら、失敗してもかまわない 教育はみんなですること 現代の教育には「人」がない 立派な生命を育ててほしい

第3章 心の科学 仏教には心のケアというテーマはない 仏教は心の科学 仏教と心理学は目的が違う 心理学で目指すのは「ノーマル」 仏教的に見れば、普通の人もみんな異常 仏教では「ノーマル」ではなく「超越」を目指す 「仏教の智慧」は「世間の智慧」と違う 仏教はスーパーマンの教え 心を科学して、心を乗り越える 仏教と心理学の差 からだの問題は医学で治すべき 迷信やごまかしは仏教では禁止

第4章 心を治す 仏教のエピソードから心のケアを学ぶ 子供を亡くした母親の話 相手への理解と自信がいちばん大事 すべてをなくした箱入り娘 何かを頼って生きる危険 自分の心さえ頼りにはならない 親の育て方が子供の人生を決める ぜんぶ消えるものに頼ってはいけない ガンを告知しない文化 999人殺した青年 一つのことを極めても人格はつくれない 人間は「社会」という大きな絵の一部 仏教のストーリからヒントを得る

第5章 悩みへの答え 悩み1 スカートの直しを注文通り仕上げてくれない 希望通りにならないのは自分が悪い 悩み2 たばこを吸われて迷惑している たばこを吸わせてあげたくなる人もいる 誰もが他人に迷惑をかけている 文句を言うのではなく、相手の立場を理解する あなたが忙しくても、まわりの人は忙しくない 自分のことをしっかりしていれば、それで十分 悩み3 上司が嫌、仕事が嫌 人生は決まっていないほうがいい 悩み4 子供が学校に行かない 家にいるのもたいへんと思わせる 自分の子供を「友達」として見る 悩み5 親が嫌い すぐに親から離れなさい 悩み6 不潔が嫌で、暮らしにくい 自分はものすごく不潔です 悩み7 夫が心配性 負けずに心配する 夫の性格を楽しむ 責任を持たせてしまう 悩み8 夫が神と交信している 宝くじを当てさせる 自分に責任を持つ覚悟が足りない 悩み9 毎日不安で眠れない 眠らなくても問題ない 悩み10 太るのが恐い 「よく食べること」こと 悩み11 私はガンではないか ガンです。 悩み12 何をしても空しい 仏教とは無関係 希望が大きすぎるから空しくなる 悩み13 会社にいづらい 三時半に帰れるように仕事をする 心の悩みはぜんぶ消せる

第6章 心の育て方 幸福になるには合理性と慈悲が必要 「私」を思う前に「慈悲の心」を 慈悲の心は、素晴らしい行動につながる 「慈悲の瞑想」の実践方法 「慈悲の瞑想」で見える心のプロセス 訓練すれば悩みは消える 嫌いな人の幸せも祈る 誰でも一分で心を育てられる 宗教の「神」には品がない 慈悲の心でウイルスを見る 合理性と智慧を育てる「ヴィパッサナー瞑想」 「今」に完全に集中する 頭の中のガラクタを片づける 人間の問題は、「考えること」にある 「ヴィパッサナー瞑想」の実践方法 歩く瞑想 立つ瞑想 座る瞑想 楽しく生きてこそ人間 人格を完成して超越した次元へ

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