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  • 著者アルボムッレ・スマナサーラ 藤本晃
  • 出版社サンガ
  • ISBN9784901679169
  • 発行2006年6月

ブッダの実践心理学 第2巻 / アビダンマ講義シリーズ

目次 凡例 第2部 心の分析 はじめに1:いったい何を心と言うのか? はじめに2:摂心分別概論 1:欲界心 2:色界心 3:無色界心 4:出世間心

目次 凡例 はじめに1 いったい何を心と言うのか? 仏教徒の仕事は心を清めること 心は四つの真実の一つ 物質(色)と心 心所 涅槃 なかなか理解できない生命の「心」 「真我」?「魂」?あり得ない 変化し続ける連続を「常住」と見誤る 心は今ここに、ありありとはたらいている 心にも他のどこにも魂はない? 証拠がないから魂はある? 心は脳のカラクリなのか? 物質・機械VS生命体 心は野菜や果物と同じ分類名 野菜の定義 心の定義 「知る」だけの機能を「心」と言う 心は一つか複数か 心は一人に一つずつ 心と心は混ざらないけど共鳴する 分けてみると切りがない心 アビダンマが扱う心の分類

はじめに2 摂心分別概論 心は四種 四種の心1:欲界心 欲界心は誰でも知っている「心」の世界 「意」は見る聞くなどの五種類の心に基づく 奇跡も神の啓示もみんな欲界次元の妄想 切り貼りの知識ではなく真剣に学べば… 欲界心の次元はこの程度と知って落ち着く 欲界の認識の仕方 同じ欲界でも認識できる範囲はそれぞれ 四種の心2:色界心 四種の心3:無色界心 四種の心4:出世間心 出世間心は八種類とも四十種類とも数えられる

1 欲界心 1-I:不善心 仏教の心理分析は道徳の視点から 貧・瞋・痴によって起こる心が不善心 心という水に貧瞋痴の心所が溶ける 心に貧瞋痴が溶けると不幸になる 楽しみを探しても見つからないから因果・輪廻が続く 明るい明日がある? 死後が明るい世界? 不善・悪が「苦しみ」 1-I-a:貧根心 貧って何? 何が貧根心? 貧根心は喜びがあるかないかで二種類に分けられる 喜倶と捨倶の貧根心がそれぞれ二種類に分けられる 「見」こそが人間の抱える問題 見解のない貧根心って? 喜倶と捨倶、見相応と見不相応で四種類 四種類の貧根心が、また二種類に分けられる 鋭い人(無行)と鈍い人(有行) 猫をかぶった欲(高慢) コンプレックスもただの慢 人と比べるから監視社会になる 善行も比べたり人目を求めたりすれば慢 仏教真理から見る精神疾患1 1-I-b: 瞋根心 憂倶ってどんな状態? 瞋恚相応って何? 暗い心が怒り 怒りを捨てて気軽に生きよう 嫉妬も物惜しみも後悔も怒り 怒りは一種類だけ 善悪のエネルギーの強さ 欲界心の欲の意味 阿羅漢たちも欲界に生きている さあ、心の次元を超えよう 2 色界心 色界心の色の意味1 言葉はただ便利なラベル 言葉に囚われると失敗 言葉にこだわって誤解する 生命の生まれ方は四種類 生命とは認識すること 色界心(大心)は通常の認識を超える 「常識を超える」喩え 色界心の色の意味2 超能力は色界心のはたらき 現代心理学で超能力を分析すると… 仏教で超能力を分析すると… 色界心を作る止瞑想 瞑想体験は誤解し易い 思い込みの瞑想指導は危険 誤解が生まれない瞑想対象 不浄観と死の瞑想 念仏瞑想 随信から入る念仏 随法から入る念仏 念法瞑想 念僧瞑想 念神瞑想 業処(瞑想対象)は四十種類 誤解の生まれないサマタ瞑想のやり方・地遍を瞑想する場合 準備とお守り 地遍に集中 第一禅定へ 対象を運ぶ 見るものみんな同じ色 他宗教は色界第一禅定レベルまで 止から観へ 第一禅定が自分で分かる? 2-I色界善心 尋、伺、喜、楽、一境性 禅定は眠りではなく覚醒 西洋の五感と仏教の六根 考えることも夢も五根から入った情報の組み合わせ 夢占いの功罪 五根に入る情報だけ認識する 知識・学問も全部五根からの情報の組み合わせ 心は同じレベルで回転し続ける 死にたくないわけ 生まれることこそが苦しみ 止まらない心がいつでも刺激を求める 心は自分をも認識する 止まらない心が三次元の殻にしがみつく 色界禅定を作らせない五つの妨げ(五蓋) 1・(欲愛蓋) 2・(瞋恚蓋) 3・(昏沈・睡眠蓋) 4・(掉挙・後悔蓋) 5・(疑蓋) 五蓋は悟りを覆う蓋 五蓋はヴィパッサナー瞑想にとっても蓋 五蓋が消えると… 五蓋と煩悩の関係 色界禅定の入り方 第一から第五禅定の特色 2-II:色界異熱心 2-III:色界唯作心 欲界天と色界梵天 梵天界はインド伝来の教え 色界梵天への壁を越える瞑想 概念・知識が捨てられない 色界第一禅定の梵天に入るには 禅定に習熟するための五つの訓練 「後の観察」がとても大事 体験を客観的に振り返る 色界禅定で初めて楽を味わう 「後の観察」すると次に進める 色界梵天に生まれる法則と欲界天に生まれる法則 欲界を捨てることと存在自体を捨てることは別もの 色界第五禅定の先 始めに経験あり 色界第五禅定から無色界へ 物質に頼らない次元 3 無色界心 3-I: 無色界善心 無色界第1・空無辺処定 無色界で物質とお別れ 無色界第2・識無辺処定 無色界第3・無所有処定 空無辺処定と無所有処定の違いは? 無色界瞑想のやり方は一種類だけ 無色界第4・非想非非想処定 想は差を受け取るはたらき 何一つ同じものはないから、いつでも差を受け取れる 「記憶」も想のはたらき フクロウ先生の想の力 想がないような、なくもないような 禅定の終点 非想非非想処定の限界 禅定・梵天界に対する欲 仏教以外でも無色界禅定を語っていた? 無色界禅定ではヴィパッサナーはできない 滅尽定は仏教だけ 悟りと永遠 3-II: 無色界異熱心 3-III: 無色界唯作心 無色界にも善心・異熱心・唯作心あり 4 出世間心 通常の心を超える条件 人間だけ通常の心を超えられる 瞑想の巧徳を神々にも 瞑想する気持ちはすぐに崩れる いまだけが類い希なチャンス 真理の門は誰にも開かれている 出世間の意味 悟りの表現もプラス思考で 「乗り越えた」なら「涅槃の世界」は要らない 4-I:道心 4-II:果心 出世間心は道と果が四つずつ 出世間心だけは仏教独自のもの 誰も怒らせないお釈迦様のテクニック お経から学ぶべき釈尊の人格 預流は悟りの道に入ること 無常は知らないから苦しむ 無常が嫌だから永遠を妄想する 死んで死んで死に続ける現実を見る 絶え間なく連続する無常を我・永遠と誤解する 無常・無我を肯定的に言うと 釈尊は「我」を認めた? 無常を見た瞬間に預流道心・悟りの最初の心が生まれる 預流道心は一瞬、預流果心はその直後の一瞬 預流果の心は『宝経』に詳しい 預流果で消える三つの煩悩: 1有身見 普通の煩悩はまだまだなくならない 2疑 3戒禁取 預流果の特長: 1もう怠けても自動的に悟れる 2七回生まれ変わるまでに完全に悟れる 3輪廻するのは人界か天界だけ 4六重罪を犯さない 5自分の罪を隠せない 仏教理解だけで預流果に? 悟りの第二段階・一来果 一来果で二つの煩悩が、減る 悟りの第三段階・不還果で欲と怒りは完全に消える 不還果の人の行き先 最終解説・阿羅漢果 阿羅漢果で消える最後の煩悩五つ 智慧に始まり、智慧に終わる 悟る瞬間の心? まとめ・禅定の心と悟りの心 悟ると無我を知る哲学者になる 受が我を仮構する 無常を体験して悟る 「無我」は「絶無」「虚無」ではない 無常が分かっても欲と怒りはまだ残る 預流果から先は欲と怒りを捨てる道 最後に「我」を完全に消す 心を分類してしっかり覚えよう サマーディなしに悟れる?

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