その政治的/倫理的思考の 革新性はどこにあるのか? ドゥルーズ,ネグリの思想を踏まえ 〈群集‐多数性〉による民主主義の基底をなす 〈喜び〉にもとづく集団的組織化の地平を示す
スピノザの倫理的な定式はただ一つ。「汝の活動力を増大させるように行動せよ」 すなわち「汝の〈喜び〉を最大限に味わうように行動せよ」。 これだけである。 国家も共同体も法も制度もすべて、活動力の増大という生命活動のあとから要請されたものであり、その逆ではない。
〈市民〉でもモラルでも 契約でもなく……