一人の少年が不安そうな顔ではしごをのぼってゆくと、そこは高い高いすべり台の上でした。恐さで足がすくんでいましたが、後からやってきた動物達の、楽しそうにすべり出す姿を見て、少年も思いきって一歩踏み出します。すべりながら見える、決して止まることのない世界は、次々と新しい発見や驚きをもたらし、少年の不安はやがて興味へと変化してゆきます。すべり終り「踏み出してよかった」と心満たした時、少年はあらたに自分の意思で「次」へと挑みます。