ワハハ本舗主宰、社長、演出家、喰始について喰始以外の人が語った本。 1970年〜80年代に3代放送作家といわれた、高田文夫は「たけし」、高平哲郎は「タモリ」の作家として世に出たが、喰始だけは無名の新人(お笑いの素材)から育てあげ、新しい笑いをつくった。その一見アングラなワハハ本舗から久本雅美や柴田理恵が育ち、TVの深夜帯の芸風にもかかわらず、今ではゴールデンタイムに何本もレギュラー番組を持ち、また役者としても大きな舞台に登場するようになった。この奇異な笑いの才能を持った喰始を同時代にTV番組や舞台、映画を創ってきた放送作家やTV局ディレクター、役者23人が嫉妬を交えた毒舌で褒め殺す。 全員のインタビューをつとめたのは「ガリガリ君のうた」の音楽の作曲でお馴染み、ポカスカジャンのタマ伸也。また彼が本書籍の中に出てくる膨大な数の作品名、固有名詞を巻末に「喰ペディア」としてまとめており、本書の史料的価値をいっそう高めている。昭和のお笑い界に書かせない伝説の男を知るための歴史的好著、ついに完成!