人生最悪の14歳。それでも彼の答えに“死”はナイ。幻の自伝的小説この不気味な男の頭の中を、とりあえず覗いてみよう。――(東野圭吾)もう二度とこの友達とは遊ばない。遊べない。だけどこのままじゃ僕はつぶされてしまう。大きな悲しみに小さな僕はつぶされてしまう。飲みこまれてしまう。ボケッ。僕は僕を守るんだ。悲しい色に塗り替えられてしまう前に。僕の心は僕が色を塗るんだ。――<本文より>