我が国の教育機関において、聴覚障害学生を対象とする講義のサポートは確立されていません。公的な制度はなく、それぞれの機関ごとに、ある時はボランティアにゆだねられ、ある時は一定の条件のもと学内制度が設けられているにすぎません。また、サポート方法も各自の工夫にゆだねられてきました。しかし近年、ようやくサポートの必要性について教育機関でも意識改革が進みつつあり、一定のルールを設けると同時に、サポート体制を模索する動きが見られます。本書はそれらのニーズに応える、ノートテイカー及び関係者のための入門書です。