講談社創業100周年企画第1弾!
最北の霊山に、みちのくの黄金郷に、夢幻のごとく、かの名刹は立つ。原日本の古層に通底する十寺巡礼。
1人の僧がもたらした1200年の法灯――山寺
みちのくの黄金郷に鳴る青い鐘―――中尊寺
壮大な伽藍の跡と老女の舞――――毛越寺
薬師如来像に浮かぶ苦渋の色―――黒石寺
神聖な石窟と伊達家の栄華――――瑞巌寺
庶民が慕った、最澄の好敵手―――勝常寺
泥中の蓮の花のように――――――白水阿弥陀堂
そこにあった信仰と新しい信仰―――本山慈恩寺
“じょっぱり”の地に立つ名刹――――長勝寺
北の山に死者の霊が帰る―――――恐山